world rock now 20011218
ビヨーク(Bjork)でHidden Place。
すばらしい作品だと思います。ただ、ビヨークのライブを見ていても本当にすばらしかったんですけれども難しいですよね。やっぱりかなり高級なものになってしまっていて、それは仕方がない部分もあるんですけれども、基本的にロック・ポップミュージックというのは敷居が低くないと僕はダメだと思うんですよね。意図的に高くしようとは思っていないんでしょうけど、自分の必然性の中からこういうスタイルが生まれてきてしまって、アーティスティックなクオリティーからこういう敷居の高さが生まれてきてしまっているんでしょうけど、ただやっぱりポップミュージックの大原則は敷居の低さだと思うんで、そこをどう克服していくのか。やっぱり感心していちゃだめですよね。一緒になって楽しめなきゃ。宮崎駿さんにインタビューしたと時に宮崎さんがよく言うんですけれども、大衆的な表現とは敷居が低くて、そしてその表現から出てきた時に知らない間に高い所まで行って、出てきたら地面より高い所に来ていたなというそこが一番すばらしんだと。これを宮崎さんはディズニー批判に使われるんですけれども。ディズニーの映画は敷居の低いところから行って結局同じところに出てくるんだよなぁって。ビヨークのこの作品はいきなり敷居の高いところから高いところで出て行けるというところが、すばらしいんですけれども三部構成になったビヨークのウェルメイドなコンサートを見ているときに思った感想であります。