ラジオFMのメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

ゼム・クルックド・ヴァルチャーズ (Them Crooked Vultures) に学ぶ、21世紀のレッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)とはいかなるものか?

20091211

 デイヴ・グロール(David Grohl)、ジョン・ポール・ジョーンズ(John Paul Jones)、ジョシュ・オム(Josh Homme)が結成したスーパー・バンド、ゼム・クルックド・ヴァルチャーズ。そのナンバーを聞いてください。Mind Eraser, No Chaser。



 実際のライブはこのCDよりももっともっとグルービーでやたらインスト的な要素の強いライブを展開しているようですけれども、この音を聞くと、これは私の偏見ではないと思いますが、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)をやりたかったんだなぁ、デイヴ・グロールはと、そんな感じですよね。もうまんまじゃないかよと、そんな感じが正直いたします。いろいろな資料をみるとこの三人でセッションで曲を作っていて、その中から生まれるメロディー、リフ、グルーブをCD化したもののようですけれども、イメージされているのは明らかにツェッペリンだろうと思います。デイヴ・グロールのツェッペリン好きというのは大変有名で、ツェッペリン再結成の時は、ジェイソン・ボーナム(Jason Bonham)のかわりに彼がドラムを叩くという話もあったわけですけれども、まさにこのゼム・クルックド・ヴァルチャーズは、そのレッド・ツェッペリンをまんまやるんじゃなくて、21世紀におけるレッド・ツェッペリンはいかなるものかということを、レッド・ツェッペリンにおける屋台骨を支える非常に重要なジョン・ポール・ジョーンズを迎えてデイヴ・グロール自身がやってみたという、そういうバンドではなかろうかと。そして、それはかなり成功していると言っていいのではないのでしょうか。No One Loves Me & Neither Do。 



 デイヴ・グロールは完全にジョン・ボーナムが憑依しておりましたけれども、これやりたかったんだろうなぁ、やるユニットが欲しかったんだろうなぁという。私は本当にデイヴ・グロールの願望のみがこのユニットからは伝わってくるんですけれども、果たして実際のところはどうなのか興味があるところでございます。

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