ラジオFMのメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)再結成のボーカルは、ナッシング・バット・シーヴス(Nothing But Thieves)のコナー・メイソン(Conor Mason)で

20151106

児島由紀子「久しぶりにUKアルバムチャートにランクインしてきた、新人のナッシング・バット・シーヴスというサウスエンド出身のファイブピースバンドなんですけれども、これは今年のサマーソニックで初来日しているんですけれども。渋谷さんは見られました?」

渋谷陽一「はい見ました。すごい良かったんですけれども。」

児島「すごいスケールの大きい新人ですよね。」

渋谷「なんか異常に堂々としていました。」

児島「そう。演奏力のイギリスのインディーの新人なんかと比べものにならないくらいうまいし。私も今年の6月くらいにUKツアー中のライブを見に行ったんですよ。他のバンドとジョイントヘッドライナーとしてライブをやっていたんですけれども、トリを完全に食っていましたね。」

渋谷「そんな感じですね。腕力ありますよね。」

児島「そう。存在感があるんですよ。サウンドもそうだけれども、見た感じも。」

渋谷「若いわりに変に堂々としていますよね。」

児島「出てきた感じのオーラが、これはすごいなとおもったんですけれども。で、曲作りも成熟しているし、演奏もうまいし、キャリア10年くらいのベテランみたいですよね。ルックスはあどけない感じなのに。」

渋谷「レッド・ツェッペリンも歌うし、完璧ですよ。」

児島「そうなんです。ボーカルのコナーくんがトム・ヨークやジェフ・バックリイに声の質を比べられるんですけれども、でもロバート・プラントもできるんですよって。」

渋谷「彼のレッド・ツェッペリンを聞いて、なんだこいつでレッド・ツェッペリンを再結成すればいいじゃんって私は思いましたけれども。」

児島「渋谷さんのお墨付きなら本人もその気になってやるって言うかもしれませんよ。」

渋谷「本当にそんな感じ。」

児島「ジミー・ペイジにサジェスションしてあげればよかったのに。」

渋谷「今度してみます。でも、いきなり初登場7位ってすごいアルバムチャートで。」

児島「そうそう。しかも最近の若いバンドでデビューアルバムがトップ10に入って、しかも7位っていうのはちょっとうれしいですね。」

渋谷「それだけ待たれていたし、それだけすでに支持がたくさんあるってことですね。」

児島「ファンのベースがガンガン広がっているみたいですね。」

渋谷「やっぱりこういうゴリゴリとしたギターロックが好きだぜっていう層は確実にいるっていうことですね。」

児島「いるんですよ。ただ、いままでイギリスでは過去2、3年はアーバンとかEDMとかR&Bばっかりでガッカリだったので、頭を抑えつけられているような感じだったんですね。でもこんな風にメジャーチャートに入ってきたということは、とてもうれしい予兆だと思います。」

渋谷「じゃあこれからどんどん大きくなるところをドキュメントしていってください。児島さんのレポートにもありましたように、今週のイギリスのアルバムチャートに堂々7位に入っていて、新人のバンドとしてはナショナルチャートのトップ10の7位に入るっていうことはかなりのことだと思いますけれども、まあこんな音のバンドでございます。Ban All The Music。」



渋谷「今年のサマーソニックにこのナッシング・バット・シーヴスが出て、僕はイギリスの勢いがあるギターバンドだからぜひ見たいなぁと思って行ってみたら、当然のことですがお客さんが全然いなかったんですけれども、出て来たらすごく堂々として、ガンガン演奏を始めたら、これは新人バンドなのか、俺はステージを間違えたのかと一瞬思ったぐらいなんですけれどもね。お客さんが来るとかは期待していなかったでしょうけれども、そのアウェイ感をものともせず、自分たちの世界をガンガンやってしまう堂々たる肝の据わりっぷりはすごいものだったなぁと、そしてレッド・ツェッペリンのナンバーも見事だったなぁと。必ずいろいろな曲を一曲やるみたいですけれども、レッド・ツェッペリンのカバーを。もう一曲聞いてください。Painkille。」 



渋谷「最初にかけたBan All The Musicが2分52秒、今かけたPainkilleが2分25秒という、大変大変短い曲なんですけれども、アルバムに12曲入っているんですけれども、4分を超える曲が1曲しか入っていなくて、ものすごいスピード感があるアルバムで、レッド・ツェッペリンが当然のこと好きだったりしてギターロックということで、基本的には全体の佇まいはオールドスクールなロックバンドだと思います。そうした意味ではイノベーティブなにおいはそんなにはしないんですけれども、でも2015年型の、ギターロックはすぐにソロをやって曲が長くなるのが定番なんですけれども、ほぼ全曲が4分以内、2分台の曲が何曲もあるってこの辺の反射神経に、時代がすごく感じられるなぁって、そんな感想を持ったりしました。」


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