20210619
オリヴィア・ロドリゴ(Olivia Rodrigo)はゴシップ的なネタを引っ張りながら歌詞の面白さを紹介していったんですけれども、普通ならば音楽は音楽だからゴシップ的なものとは無縁な所でやっていくべきだというオールドスクールな正論もあるのかもしれませんが、今ポップミュージックをやっていくということはゴシップと向き合いながらやっていかざるをえないのではないかと思います。もともとヒップホップというのは、生き方や相手に対してなにがしかのことを言ってそれの戦いが悲劇的な結果を生んだこともありますけれども、今ネット社会でポップミュージックをやっていく上において、プライベートなものと表現活動というのは切り離すことができない、そういうすごく緊迫感のあるようなもののような気がして、それをオリヴィア・ロドリゴはよく知っていて、そして彼女自身はテイラー・スウィフト(Taylor Swift)が大好きだと。やっぱりその最前線に彼女みたいな人がいて、ポップミュージックのダイナミズムはいろいろ変わってきているような気がしました。