音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

ミーゴス(Migos)は何がすごいのか?

20210703

 ミーゴス。この三人組を日本でどう解説すればいいのかというのはなかなか難しくて、アメリカにおいては誰もが知っている大ポップアイコンなんだけれども、日本においてそんな事言っても「はぁ?」っていう感じがするんですよね。ミーゴスっていうのは不思議な存在なので、それをどう説明していいのか分からなかったんですけれども、今回の最新作、一曲目にAvalancheという曲を聞いていただくのですが、この曲にはテンプテーションズ(The Temptations)のPapa Was a Rollin' Stoneがサンプリングされていて、そこにおけるノーマン・ホィットフィールド(Norman Whitfield)というテンプテーションズのプロデューサーがいますけれども、要するに問題は彼なんだと。何を言ってるのか分からないと思いますが、まずは聞いていただきたいと思います。Avalanche。



 ミーゴスっていうのは大ヒットメーカーだし、すべて成功しているんですけれども、例えばケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)的な評価を得ているのかというとそうではなくて、メンバー自身も俺たちは本当にすごい事をやっているのに理解されなくてむかつくっていうような発言をしたりしているんです。すごい面白い発言があって、オフセット(Offset)というユニットのメンバーが、「俺たちは何の内容もないフロウだけのラップを流行させたんだ」って言っていて、何の知見もないと「そんな自虐的な事を言うんだ」と。でもこれは違うんです。何の内容もないフロウだけのラップを流行させた俺たちってすごいだろっていう話なんです。ミーゴスというとこの独特のラップのスタイルがありますけれども、2拍3連のフロウという今や彼等が出て来たことによってヒップホップシーンのスタンダードなスタイルが出来上がって、そうした意味である意味彼らは革命家なわけです。でもそのオリジネーターであるかというとそうでもないんですね。それはもともとあったんだけれども、それをコマーシャルな形できっちりと設定して新しいスタイルを作って、彼等のスタイルが一つのスタンダードになるくらいまで流行させてしまったわけですね。それってすごい事なんですよね。彼ら自身はケンドリック・ラマー的な存在ではないけれども、一つのトレンドを作ったし、一つのスタイルを作ったし、それはすごく革命的なものであったと。それで一番最初に戻るのですけれども、ノーマン・ホイットフィールドというのはストリングスの扱い方やホーンの扱い方を、ある意味ソウルミュージックの在り方の基本を変えた、そういう革命家だったと思うのですよね。なんでいきなりノーマン・ホイットフィールドなんだよと思いましたが、ミーゴスが言いたいのはこういう事なんだなという理解をして、俺たちはこうした意味でもっともっと評価されてちゃんと革命家として位置づけられるべきだ。何しろ「何の内容もないフロウだけのラップ」を流行させたんだぜって。それはある意味開き直りかもしれませんが、すごく挑戦的な言葉なんじゃないかなぁと思います。Birthday。


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