音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

マネスキン(Måneskin)はなぜ売れたのか?

20210731

 マネスキンでI Wanna Be Your Slave。



 新人バンドのマネスキン。みなさんの方が先に知っていたのではないかと、そんな感じがします。いろいろなところで音がかかり、日常の中でヒット曲が存在している、もうそのチャートは邦楽がほとんどを占めているんですけれども、その中に突然洋楽がそこに入ってきてチャートの一位になったのがこのマネスキンなわけですよ。むしろ業界関係者はなんで突然これが一位なのみたいなそういう驚きを持って迎えたわけでありまして、恥ずかしながら私もその一人です。実はこうした現象は全世界で起きていまして、もともとイタリアの二十歳の新人バンドなんですけれども、ユーロビジョン・ソング・コンテスト(Eurovision Song Contest)で優勝したことによって大変名前を知られるようになった若いバンドです。イギリスでもブレイクし、アメリカでもブレイクし、無論ヨーロッパではすごい人気で、日本ではプロモーション的なものは何もないまま口コミレベルで大爆発をしてしまったというそういうアーティストでございます。曲を聞けば何故だかがよくわかるということで、もう一曲聞いてください。これがブレイクのきっかけとなった大ヒット曲でございます。Zitti e buoni。



 市場が生み出したというか、ユーザー自身が自分たちで発見し、自分たちで盛り上げてここまで持って行ってしまった、ユーロビジョン・ソング・コンテストという2億人が見る巨大なコンテストなので、これで優勝したということは圧倒的なパブリシティー効果があったのでしょうけれども、でも全世界的な広がり方を見ると、まさに聞き手自身が聞き手自身のエネルギーにおいてここまで持ち上げたというそういうそういう感じがしますね。この結果を見て、僕なんかはすごいなと、このバンドって面白いなと思ったんですけれども、ではこれを最初に聞いて、今の時代これだって僕はマネスキンを推すことができたかというと正直自信はないですね。面白いとは思ったかもしれないけれども、いやいろいろな意味でインパクトがある、そういう存在だと思います。ファッションも、グラムロックなのか古のロックンロールなのかなんなのかよくわからない、所謂グラマラスな、古典的なオールドスクール以前のロックのイメージを体現しているようなそういうようなファッションで、音も基本的にはハードロックというか、そういうような体裁ですけれども、まあヒップホップやレゲエやファンクとかそういう要素も割とガンガン取り入れて、若い世代の空気感の中で自由に作られているけれども、でも基本はメロディーとロックの快感原則に基づいて、基本の基本を押さえていこうと、後は何もいらないぜと、もう一曲聞いていただこうと思います。Lividi sui gomiti。



 母国語で歌っていて、やっぱりローカルであるということも、例えばBTSも韓国語で歌って世界を征服したわけですけれども、やっぱり自分たち自身の価値観の中において、そして自分たち自身の地域性の中において、そこを深堀していくことによって結局すごく普遍的なものを獲得していくというそういうありようというのが面白いなぁと、いろいろな意味で感慨深いバンドでありました。


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