ラジオFMのメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

ポップミュージックの軽薄さを引き受けて40年、デュラン・デュラン(Duran Duran)

20211113

 デュラン・デュランの新作を紹介したいと思います。リクエストが来ています。

 「40年ですよ。40年間浮き沈みもありながら彼等はサバイヴし、ポップミュージックの軽薄さを引き受けていたわけです。これはすごいです。そして今時代は彼等の音に近づき、そして彼らは時代の音を吸収し、決して古くならない。そして私達世代がまたアリーナに帰ってくるわけです。」

 本当にこの通りだと思いますね。今回の作品はジョルジオ・モロダー(Giorgio Moroder)が入っているんですよ。80年代を代表するグループとアーティストの合体があって、ジョルジオ・モロダーとデュラン・デュラン。この濃さはどのくらい濃いだろうと思って聞いてみたらものすごく濃かったです。Beautiful Lies。


 スタイルそのものはものすごく古いですけれども、まさに今の時代に力を持つ、デュラン・デュランの勝利宣言みたいなナンバーだと思います。デュラン・デュランは私は苦手でした。ひょっとすると今でも苦手なのかもしれないですけれども、コテコテ感が僕はダメで、デュラン・デュランはミュージックビデオで全世界制覇をしたグループですけれども、みなさんはどこまで分かるか分かりませんけれども、上と下を切ってシネマサイズでミュージックビデオを作るわけですよ。それも私はダメでしてすごく距離を感じていたんですけれども、これだけ何十年と時間を経て、それこそポップミュージックの軽薄さをずっと引き受け続けていたんですよ。彼等は変わらずに。これすごくないですか、に、確かに、と感じるくらいは私も心の余裕がでてきたのかなと思います。今の時代の音も取り入れていると書いていますけれども、今回ブラー(Blur)のグレアム・コクソン(Graham Coxon)がゲストギターじゃなくて、アルバム全体でギターを弾いているんですね。半ばメンバーみたいな形でかかわっているんですけれども、グレアム・コクソンが作曲に参加したナンバーを聞いていきたいと思います。All of You。


 6年ぶり通算15作目になるアルバムなんですけれども、先週イギリスのチャートを紹介しましたけれども見事にトップ10の中に入っていてこの作品もヒットしているという、まさに時代に追いつき、時代が追いついたのか、それもよくわからないですけれども、今の時代とシンクロしながらちゃんと勝ち続けているデュラン・デュランはすごいと思います。

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