ラジオFMのメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

イギリスのミュージシャンは有名になると海外に住む説

20220820 

児島由紀子「スペースメン3 (Spacemen 3) というバンドを覚えていますか。80年代からシューゲイザーでネオサイケデリアで有名なバンドだったんですけれども、このバンドのソニック・ブーム (Sonic Boom)がアニマル・コレクティヴ (Animal Collective) のパンダ・ベア(Panda Bear)とコラボしてアルバムを出すんですよ。」

渋谷陽一「変な者同士が合体してもっと変な物を作るという。」

児島「そう。奇才同士が。すごい組み合わせだなと思ったんですけれども、意外とポップでビックリみたいな。」

渋谷「なんでこの二人はやろうとしたんですか。」

児島「ソニック・ブームはパンダ・ベアのソロアルバムとかを数年前からプロデュースしているんですよ。ちょっと前から交流はあったんですね。それでこちらのミュージシャン特有の有名になると海外に住むっていうことで、二人とも今はポルトガルに住んでいるんですよ。イギリス人は結構外国に住んでいる人多いんですよ。パンダ・ベアもポルトガルに住んでいるということでますます交流が深まって、ついにはじめてコラボアルバムを出すことになってんです。シングルは2曲リリースされているんですけれども、2曲とも非常にポップで、この二人がこんなにポップな曲を作ったんだって驚くような。」

渋谷「彼らなりの時代感覚の反映なんじゃないかな。今求められていることはこんなことだという。」

児島「そうですね。最新シングルのEdge Of The Edgeとかビーチ・ボーイズみたいですよね。アップデートされたビーチ・ボーイズじゃないかっていうくらい、スリッピーでポップで非常にかっこいいんですけれども。」

渋谷「やっぱり正確に時代を見てるなという感じがします。」

児島「そうですね。ソニック・ブームとか80年代からいろいろな若手、MGMT'sのプロデュースなんかもしているんですよ。だから裏方からずっと若手を手掛けてきていていたんですね。」

渋谷「じゃあまさに誰よりも時代の空気を正確に把握しているっていう感じですよね。」

児島「そう思います。」

渋谷「これはすごくポップでいい感じなので、本国での受けもいいんじゃないですか。」

児島「今インディーシーンではものすごく注目されています。ていうかインディーシーンしか知らないですよ。スペースメン3 とかアニマル・コレクティヴとか。二人ともカルト的なミュージシャンですので。」

渋谷「でもそういう人たちがこうやって一緒に作業して一般的に受け入れられるようになるんじゃないですか。」

児島「今回はメジャーでも受けるんじゃないかっていうような作品を作ったっていうのがすごく楽しみですよね。」

渋谷「それではパンダ・ベアとソニック・ブーム。こんな音を作っております。Gettin’ to the Point。」



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